千葉県南房総市が森林セラピー基地に認定を申請している大房岬自然公園に行ってきました。自然公園を管理している公園長がシニア自然大学を聴講された際に知り合い、案内をお願いしていたものです。
大房岬は、僕が大学を卒業して最初に赴任した館山市に住んでいた時、釣りや海水浴、バーベキューなどよく遊びに来ていたところなので、とても懐かしく思いました。
船外機付きのボートで大房岬沖に来た時、燃料がなくなってオールで冨浦海岸まで漕いでいったこと。岬からボートに泳ぎ着いた時、足がつって慌てて仲間に引き摺り上げてもらったことなど、様々なことが思い出されてきます。(その仲間からはしばらくのあいだ「俺はお前の命の恩人だぞ」と言われ続けていました。)
大房岬に行くには、今では館山道を使えば富浦までまっすぐに行けますが、海岸通りの風景が見られないので、富津中央ICで降りて国道127号を懐かしく走りました。
途中、保田から勝山までの区間は、社会人になった時、職場で南総駅伝大会(千倉駅から保田駅までの駅間の7区間)に参加し、アンカーとして勝山駅~保田駅までの区間を走ったことが思い出されました。(成績は最下位)
自宅から大房岬自然公園までの、約2時間は晴天にも恵まれて楽しいドライブでした。
途中の道の駅「富楽里とみやま」で、地元のヒノキやヒバを使った抽出液を売っていました。また、別の道の駅「とみうら枇杷倶楽部」では、南房総はビワの産地でビワを使ったシャンプーやボディソープ、入浴剤などを販売していて、地域特産として森林セラピーにも使えそうな気がしています。
大房岬(たいぶさみさき)は、南房総市富浦町(旧富浦町)多々良というところにあり、東京湾に突き出た岬で、標高は約80m、海と山が同時に楽しめる自然豊かな場所です。
岬の周囲は断崖で囲まれていて、館山湾に面した南側に穏やかな砂浜があります。
樹木では主にマテバシイで覆われていますが、これは植林されたそうです。この地の樹木としてはモチノキ、ヒサカキ、ヒメユズリハなどの常緑広葉樹が多く、照葉樹林帯に属しているのがわかります。
園内は、照葉樹林帯の中を歩く遊歩道は樹木のトンネルのようで、樹間からは時々青い海が眺められ、そこを抜けると芝生園地の明るく開放的な空間になり、変化に富んだコースになりそうです。
大房岬は、今から1,300年ほど前に「役行者」によって開かれたとされていますが、その後竜善院(たつぜんいん)が建立され、その時作られたと思われる石段で、この石は岬の西南端にある石切り場で切り出されたものだそうです。
とても良いセラピーロードになりそうです。
大房岬の良いところは海に面していることです。森と海を同時に楽しめるので、森林セラピーにタラソセラピー(海洋療法)的要素を取り入れてほかのセラピー基地との差別化が図れます。
また、気候が温暖であるため通年にわたってオープンすることができ、南房総特有の食文化があり、太巻ずしや、鯨肉、アジのサンガ焼き、ひじきなどの海藻類、フルーツにビワなど楽しめる食材がたくさんあります。
一次産業も農業、漁業、酪農と多岐にわたっており、マリンスポーツも盛んで様々な体験コースが考えられます。
森林セラピーにビワ療法も組み合わせることができます。
色々と考えていると、楽しさが増してきます。
ここでは磯遊びをしましょう!
砂浜で貝殻や漂着物探し、波打ち際を歩いたり、手前の岩場ではカニや小魚を探しましょう!
大きく深呼吸をして、ミネラルをいっぱい含んだ海塩粒子を運んでくれる海風を吸いましょう!
浜辺に腰を下ろして、ぼんやりと遠くを眺めるのもいいでしょう!
岩に囲まれた静かな水辺は、夏になると水温があがり暖かくなるそうです。ここではバルネオテラピー(温水療法)を行いましょう!
周辺の岩に腰掛けて足浴です。となりの冷たい海水と交互に浸かるのもいいでしょう!
水着を持っていれば、全身浴も可能です。
大房岬は、森と海が同時に楽しめる全国で唯一の森林セラピー基地になります。
ほかの基地にはない様々なプログラムが考えられます。
千葉県に住む森林セラピストとして、また、社会人になった最初の6年間をこの南房総の地で過ごし、社会人としての基礎を築いてくれたこの南房総で、第二の人生のライフワークとして考えていた森林療法(森林セラピー、森林セルフケア)に関わることができれば、最高の恩返しになると思っています。
関わることができることを期待しています。
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