(昨日、千葉シニア大学の講座が千葉県立中央博物館でありました。
昨日は、「里山の基礎論」と、「里海里沼の基礎論」でした。大変興味があり、参考になった講座でした。
特に「里海里沼の基礎論」は、中央博物館で行っている絶滅した印旛沼の水生植物を印旛沼の湖底で眠っている埋没種子を採取し、発芽させて増殖し印旛沼に戻す取り組みを中心に、教室と再生実験場で行いました。
印旛沼で繁殖していたそのままの遺伝子を持つ植物を再生させることで、その地にあった種の保存が図られることになります。
発芽までの苦労話も聞きました。1年経って発芽しなければ、天地返しをして様子を見て、また天地返しをして3年目でやっと発芽したものもあったそうです。
そして、発芽したからっといってその種がみんな発芽するものでもなく、積極的に発芽するものと、発芽に慎重でよほどの条件が揃わない限り発芽しないものもあるそうです。
そうすることで、発芽しても成長する条件を満たさない場合での絶滅を防ぐため、遺伝子レベルで発芽条件を調節しているそうです。
植物の不思議な力に改めて感動するとともに、このような不思議な力が他の生き物にも影響を与えて、人を健康にする原動力になっていると感じた1日でした。
講師の皆さん、ありがとうございました。
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